■ 昭和25年 十六世宏嶽浄天代建立

 昭和八年(一九三三)十五世文中哲哉(横山姓)庫裡、本堂の再建を発願。
 庫裡は昭和十年落成、本堂は十一年から着工、(その間、先の大戦勃発のため中途は時勢柄断念せざるを得ない状況に陥ったとも聞く)十四年間の苦節あってようやくにして昭和二五年秋落慶報恩授戒会を修行。(時、永平寺七十三世熊澤奉禅禅師)
 現在の瓦屋根は、平成十二年春当院開山大和尚三百回忌に併せ、報恩事業の一つとして全檀信徒の法縁をいただき(瓦志納千六百余人の協力があって)葺き替えられたもの。

本堂


■ 天女の舞天井絵 内陣天井絵

文化勲章受賞、芸術院恩賜賞受賞、伊藤清永(平成13年歿)画伯筆
当山十三大和尚曽孫比丘 昭和15年 完

天女絵

 伊藤清永画伯は、兵庫県出石郡出石町の吉祥寺の二男として出生、(得度名清永せいえい)絵画に目覚められ、当院十六世宏嶽浄天和尚(旧川口姓の末子として出生、実の姉が嫁いだ吉祥寺二十六世伊藤禅優和尚に養子縁組し、出家得度す)の援助を蒙こおむり、日本洋画界の首長に大成される。
 現在の本絵画は、平成12年の本堂模様替えの際取り外し、改めて表装し直し、本堂の一角に飾られてある。